パソコン工房が展開する、認定再生メモリを採用したBTOゲーミングPC「Memory Re」シリーズが注目を集めている。

直近では、Core Ultra 7 270K PlusとGeForce RTX 5080を搭載した「LEVEL-R789-LC270K-VKX」が登場した。

価格は469,800円。DDR5メモリをはじめとするPCパーツの価格が高騰する中、再生パーツの活用によってコストを抑える試みだ。

とはいえ、約47万円のゲーミングPCに中古のメモリが使われていると聞けば、品質や性能に不安を感じる人もいるだろう。

しかし、再生メモリを採用していること自体は、そこまで心配する必要はないと考えている。

認定再生メモリとは?中古でも性能は変わらない?

「Memory Re」は、パソコン工房が独自に検査・選別した認定再生メモリと、新品の主要パーツを組み合わせたBTOシリーズだ。

メーカーの品質検査を通過したメモリが採用され、通常の1年間保証や延長保証にも対応する。

そもそもDRAMは機械的な駆動部を持たない半導体パーツだ。

正常に動作しているメモリであれば、中古だからといってクロックや転送速度が低下するわけではない。同じ規格・動作条件なら、新品と同等の性能を発揮できる。

もちろん半導体にも経年劣化はあり、故障リスクがゼロになるわけではない。しかし、適切な検査と保証が用意されているなら、過度に神経質になる必要はないだろう。

むしろ、再利用できるパーツを活用して価格を抑える取り組みは、現在のPC市場では歓迎すべきものだ。

ただし32GB×1枚の構成には注意

今回のモデルで気になるのは、再生メモリの品質よりも構成だ。

本機はDDR5 32GBを1枚搭載したシングルチャンネル構成となっている。

DDR5はモジュール内部に2つのサブチャネルを持つものの、CPU側のデュアルチャンネル動作とは異なる。同じ転送速度なら、2チャネル構成と比較して理論上のメモリ帯域幅が半分になる。

ゲームによっては平均FPSや1% Lowにも影響するため、特に高フレームレートを求めるユーザーは注意したい。

もっとも、最近はメモリ価格の高騰を背景に、32GB×1枚を採用するBTOも見られるようになった。

コストを抑えつつ、将来的にもう1枚追加して64GBへ拡張できることを考えれば、致し方ない部分もあるだろう。

ただし、増設時にはメモリの相性や動作クロックにも注意が必要だ。

編集部の見解:再生メモリは十分アリ。ただし価格差は確認したい

今回の「Memory Re」は、再生メモリを採用しているからといって避けるべき製品ではない。

むしろ、メモリが高騰している今、動作確認済みの再生パーツを活用するのは合理的な選択だ。

ただし、本当にお買い得かどうかは別の話。

同じCPU・GPUを搭載した通常モデルとの価格差だけでなく、メモリ構成やケース、その他のパーツまで含めて比較する必要がある。

特に今回の製品はシングルチャンネル構成なので、購入時点での性能を優先するならデュアルチャンネルモデルも検討したい。

重要なのは新品か中古かではなく、品質が確保されているか、そして価格に見合った構成になっているかだ。

GearTune編集部としては、認定再生メモリという取り組み自体を前向きに評価したい。今後、こうした選択肢が増えることにも期待したいところだ。

余談:再生メモリならではの「当たり」もある?

ちなみに、DDR5の32GBモジュールには、シングルランクとデュアルランクの2種類が存在する。

初期の32GB DDR5にはデュアルランク製品が多く、最近では高密度DRAMを採用したシングルランク製品も登場している。

デュアルランクなら、ランクインターリーブによってメモリアクセスの待ち時間を隠蔽し、若干性能が向上する場合がある。

もっとも、CPU側のシングルチャンネル構成が解消されるわけではなく、性能差も用途次第だ。ゲームで体感できるほどの違いになるとは限らない。

今回のMemory Reにどちらが採用されているかは不明だが、もしデュアルランクの再生メモリが搭載されていれば、ちょっとした「当たり」と言えるかもしれない。

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